mazcomemo

i can't help it.

久しぶりに紙媒体のデザイン作業をしている。といってもペライチのものなのだけど。グラフィックデザインをやっていた新人のころはチラシとかペライチの改定作業が多かった。去年のデザインを改定して出すのでママイキのものと新たに追加するものと混在していくわけで、ポッカリ空いたスペースに新しいデザインを入れていく作業がとても難しかった。大体2パターンの悩みがあって、このスペースじゃ収まらないか、スペース空きすぎちゃってどうにか間を持たせるかの悩みであった。綺麗に収まれば話は早いのだがそんな事はなく、周りのフォントサイズやマージンを合わせながら1mmのせめぎ合いをしてなんとか元のデザインと馴染ませて調整し、全体のバランスを取っていく。なんとかピッタリ収まるととても気持ちがいい。(まぁそのあと大体赤が入って均整は崩される)

そのうち新規でデザインを起こす作業をするようになると、意外とゼロからデザインを組み上げるのは難しいものなのだと思う。紙面の外側から何mm開けるか?フォントの種類はいくつまでにするか?各見出しや本文のサイズはどうするか?と基準を設けるのがなかなか難しい。今までは元にあったものと足並みを揃えるだけでよかったのだが、今度は一番最初に出す足を考える作業になった。上から順に要素を置いていきなんとか紙面内に収まったと思って実寸で印刷したら文字が小さ過ぎるだとか行間が狭いだとか、ただ紙面の隙間を埋めるように文字を置いているだけだなとか思う。当時は画面の解像度と実寸がかけ離れていたのでこういう事がよくあった。ディスプレイ上のデザインを始めた時に縮小拡大して色々詰めていった後に「あっそっかこれって画面のみたままか」とか当たり前の事で感動したのを覚えている。

先のペライチを試しに出力してみたら文字サイズが全部大きくて高齢者向けの説明みたいな雰囲気になっていて笑ってしまった。

今のイラレは100%表示は実寸になるらしくこれまた感動した。前の感覚で組んだために全部文字が大きいし単位もptの数値感覚とQだとズレてしまってめちゃくちゃだった。そりゃそうなんだが。ただ1〜2時間も触ってると色々思い出してきて、本文ならMB101だよな〜とかジャンプ率個人的には80%が好きなんだよなとか、12Q18Hくらいのサイズ感めっちゃ好きでよく使ってたなぁとか思いながら手を動かした。グラフィックデザイン時代を思い出したので書き記す。印刷された活字やグラフィックを見て、あぁなんか気持ちいいなという感覚がある。