今の会社は正直ポテンシャル採用であり、デザイナーという職能や技能はあるものの、Webサービス会社として求められるアウトプットや仕事の仕方はほとんど未経験であった。コード1行も書いたことがないのにWebサービスの会社に、Webサービスのデザイナーとして入ったのだ。今も思うけど、どうして入れたんだ?
それまでの業務も業界と全く何もかもが違い、常識や仕事に対する必要な情報量も知識量も、関わる他職種も増えて多くなった。
会社入った瞬間から何もわからず、同僚デザイナーにマンツーマンでオンボードしてもらい、書いたコード1行ごとに細かいレビュー指摘をもらっては自分のできなさにうんざりしたし、言われるコードの指摘にも理解が追い付かず、言われれば言われるだけ自分の今現在の無力さと無知さから無能感があり、自分から前のめりに何かできることを自信持って提案することできず、それ以前の問題であった。
ただ目の前の覚えないと先に進めないことばかりの対応に追われて、会社やチームの役に立てているのだろうか?と不安になることも多かった。
何度も同じ間違いをしても、すぐには理解が追い付かないので、言われた指摘も身にしみることはなく、その場で解決して喉元を過ぎたら忘れてしまうことも多く、その度に何度も聞いたり調べることが多かった。
そのうち、もうこれ何回聞いてんだよってやつはよくわからなくなるリストみたいものを作って、上から順に並べた。「あ、また忘れてる、なんだっけ、前聞いたのに」みたいなものがたくさんある。解決したら、よかった〜と、喉元を過ぎたら忘れるからだ。毎回このリストを困った時に見るリストにした。
何度かやるうちに1個くらいは覚えて見なくてできるようになって、それを地道に繰り返す。手順や内容自体は忘れてもいいから、手順書の探し方や見つけ方に辿り着けるようにした。なので毎回忘れて毎回調べて毎回喉元を過ぎている。さすがに年単位でやると、身にしみるのであった。
こうやって、できなくてわからない自分自身を大きく変えるのではなく、できなくてわからない自分が辿り着きやすくなるように様々なヒントを残しながら仕事している。できない自分のことは自分が一番よく知ってるので、未来の自分が迷うだろうな、私なら、を先回りして考えてメモやリストを残す。記憶を失った未来の自分が過去の自分の残したの手がかりをもとに仕事をし続けているのだ。