mazcomemo

i can't help it.

最近はというと、3〜4年ぶりに部署異動した。
ここ数年はSaaSのデザインをしていたわけだが、それらで培ったものがなんなのかが、なんとなくふんわりわかった気がしたので書いておこうと思った。なかなかこういうのは書かない、定義されるような感じがするから。

まず、SaaSのデザインをやっていると自覚したのは実は2年くらい前だ。それまでは自分はざっくりプロダクトのデザインをしてるとか思ってた。ビジネスに全く興味がないのがわかる。まずここから視点を変えないとならないわけだが、元々Webサービスのデザインをやっていたわけなので、その延長でしか捉えていなかった。

ただ、UIデザインに関してはやや専門的なプロダクトでユーザーが限定的、かつリテラシーが高いというのもあって、思いっきり振り切った考え方とデザインができるようになった。

しかし自分はその分野の専門性はないので、デザインの要件を考えたりまとめたりするために、他職種や他部署に対するリサーチやヒアリングが上手くなった気がする。これに伴って、言語化や仮説を立てるということもできるようになった気がする。リサーチやヒアリングする時は、あえて何も知らない(バイアスを持たない)、前提があろうとも何故の部分を素直に聞く、自分を信用しないで俯瞰で見る。というのができるようになったと思う。

言語化に関しては、デザインに関してあまりにブラックボックスのように扱われているからだ。それだけならまだしも、デザインやデザイナーを銀の弾丸だと思われているのも嫌だったし、ビジュアル化した際に印象を語りやすいと思っている。そこに、作ったデザイナー本人も言語化できずに、その場の意思決定にロジカルに関われないのは良くないと思った。シンプルにとか、直感的だとか私が言い出したら殺してくれ。チームにもプロダクトにも説明できる必要があると思っていたけど、受け取る側にも理解がないと難しい。デザインを考えるのは責任を持つがそれがプロダクトにどう寄与するのかくらいは認知もしくは信じてもらえないと、鼻からデザインはわからんから任せたという上層がいる組織はデザイナーとしているのが辛いと思う。

かなり試行錯誤しながら培ったものだと思う。これ自体がどう所属していたプロダクトに貢献できたか?は正直わからないが、自分の中ではかなり訓練になったと思う。知らんけど。

あとはとにかくコミュニケーションと言語化と、それらをデザインに落とし込み情報設計ができるようになった気がする。
これは憧れている先輩デザイナーがめちゃくちゃに情報設計が上手くてビジュアルデザインもかっこいいのに憧れていたから、できるようになりたいと思っていたからやっと実感できるようになったのでここらへんに記すとする。