mazcomemo

i can't help it.

なにか凝ったものを作る時

形あるものでちょっと凝ったものを作る時の話をデザイナー同士でしていて、そういう時に学生時代、プロダクトを作る際に型の成型方法を知るために工場見学してアイデアを出していた。という話を話し相手から聞いた。

なるほど確かにそうで、製造過程を知ることでどういう方法や意味があって行われるのか知っているとそのものについて理解が深まり足したり引いたりするアイデアが生まれるのだと思う。

料理などで例えると分かりやすく、例えば肉じゃがをつくる過程でカレーのルーを入れるか入れないかで本来作るつもりだった肉じゃがができたり、偶然にもほぼ同じような工程を踏みながらもカレーができたりする。

私も学生時代の時から印刷や特殊加工が好きで、紙を切ったり折ったりしていたとき、いろんな紙加工のアイデアが浮かんでいた気がする。折った状態で印刷すれば、折を開いた時は普段はできない不思議な面付けで印刷ができるとか。黒い紙の上に黒いインクで印刷すると、インクによって紙の表面の性質が変わり、黒の上に黒という一見目立たないような組み合わせが面白い仕上がりになるだとか、白いインクを乗せるか乗せないかで下の紙の影響をどれだけ反映させるだとか、銀のインクで描画するより、銀の紙の地を生かして表現する方が面白いんじゃないか?とか色々考えるだけで夜が明ける。そういう実験みたいなこと、最近していない気がする。