mazcomemo

i can't help it.

今までに読んだ印象深いデザインや仕事に関する本

私はグラフィックデザイン→アプリUIデザイン→Webサービスデザインというかんじでデザインしてきましたが、その間に読んでいて印象深かった・残った本をご紹介したいと思います。とにかくいろんな本が多く、時代によって移り変わりがあるので全てを網羅してはいません、一部ですが、技術書というよりデザインについての考え方や、その時々のキャリアに悩んでいる時などに読んだ仕事にまつわる本が多めです。

グラフィック・デザイン基礎・考え方にまつわる本

レイアウト、基本の「き」

レイアウト、基本の「き」

学生時代、不真面目だったのでちゃんと言語化せずになんとなくデザインしてきてしまったツケが回って、仕事でデザインを褒められてもなぜいいのかちゃんと自分の中で納得できなかったんですね。基本的なこと(当たり前にやっていたこと)を確認する意味で読みました。なんとなくのところを理論的に説明しているので再確認とともに、知らなかったこともあったりしてよかったです。


なるほどデザイン

なるほどデザイン

こちらはグラフィックデザイナー当時に読んだものではないのですが、同じく基本をおさえながら図版が多めで視覚的に楽しく読めます。デザイナーがデザインを考える様子を順を追って説明しているのでデザイナー以外の方も読んでいて楽しい発見があるのではないかなと思います。


アイデアの接着剤 (朝日文庫)

アイデアの接着剤 (朝日文庫)

アウトプットのスイッチ (朝日文庫)

アウトプットのスイッチ (朝日文庫)

この2冊同じ時期に読んだのでまとめています、デザインしていて自分の得意分野以外のデザインなどのアイデアを得るのに読みました。目の前のデザイン作業でいっぱいいっぱいで、広い領域でデザインをしている水野さんはどうやって一体デザインのアウトプットのやインプットをしているのかと思ったからです。とにかく断片的でも知識を蓄えることでひょんなことで繋がる。というのがその時は印象深かったです。学生時代に水野さんが特別講義としてお話ししてくださって、その際にバックパッカーだったというお話しをされていて、その時の経験が生かされているとおっしゃっていたのですが、その通りだなと思っていて、自分だけでは価値観や経験が底をついてしまうのだと思います。デザイン以外にも経験は必要。

ここらへんまでが、だいたいグラフィックデザイナー時代に読んだ本です。
このあと、急にアプリUIデザインをはじめます。今まで当たり前に使っていたスマホですが、いざ自分でこの小さな画面内でデザインしようとなると見る目が違ってきますね。



アプリUIデザインにまつわる本

私のインターネット体験としては、PC(Web)→スマホ(アプリ)という順番で体験しています(それも年代で逆転していそうですね)
普段自分が見慣れているあの画面や動きには何の意味があり、デジタルデバイスの差をどう使い分けているんだろうか?と疑問が湧きました。アプリやWebサービスは機能的なデザインが多く、なんとなく「かっこいい」とか「これがいいと思った」という今までのビジュアルでやっていたデザインだけでは通用しなくなっていきます。


インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針

インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針

インターフェイスとあるけど、心理学を用いて人がどうやって情報を読み取って行動するのか?みたいなのが書いてあります。インターフェイスにまつわる話も多いのですが、人間って面白いなあと思う本です。読みやすいです。


普段何気なくスマホをタップしたら画面が開き、閉じ、突然現れたと思ったら折り畳まれる。そういった画面の動き(トランジション)はただなんとなくかっこいいから・見たことないデザインで斬新だから、というわけではなくて。いつも使うものだからこそ適切に意味の合ったものを選ばないと自分でもわからなくて全く意味不明なものになるし、実装するエンジニアもなぜやるのか?みたいなことにもちゃんと会話できるようにするのに読みました。
あれモーダルウィンドウっていうんだ…とかドロワとドロップダウンどう違うのかだとかを実際にあるスマホ画面を用いて解説してくれています。少し前の本ではありますが基礎的なものは変わらないので今でも読めます。


Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

アプリUIデザインをやるようになってから、エンジニアと作業することが増えました。というのもこれが初めての経験だったのでエンジニアと一緒に仕事する上で読みました。ギークとタイトルにあったのでエンジニアたるもの〜みたいなことが書いてあると思いきや、人間関係の本でした。思っていたよりそこまで自分で抱え込まなくていいのでチームで効率的に悩みましょう。というようなことが書かれています。HRTという言葉が出てきてそれぞれ謙虚(Humility)/尊敬(Respect)/信頼(Trust)の頭文字からある、だいたいこれらが欠けるとチームは衝突する。と有害な人についてっていう項目が面白かったです。黙ってコードを書けよハゲの元ネタってこれなんですかね。



Webサービスデザインにまつわる本

いままでアプリは一人一台で、基本自分一人で使うこととターゲットや目的が明確にあり、機能を特化させるようなデザインをしてきました。しかしWebサービス、規模が大きいものになると使い方もターゲットも様々です。より多くの人に使ってもらうためにできることを意識するようになりました。


コーディングWebアクセシビリティ - WAI-ARIAで実現するマルチデバイス環境のWebアプリケーション

コーディングWebアクセシビリティ - WAI-ARIAで実現するマルチデバイス環境のWebアプリケーション

  • 作者: ヘイドン・ピカリング,Heydon Pickering,伊原力也,太田良典,株式会社Bスプラウト
  • 出版社/メーカー: ボーンデジタル
  • 発売日: 2015/03/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る

Webコーディングしている上で、見た目ではボタンだけどコードではdivをスタイルでボタンに見せているとして、それは目が見えない人にとってはボタンなのか?という話が出てきます。なるべくキーボードだけでも操作ができるようにするには?適切なコーディングをしましょう。という話が書かれています。アプリではタッチパネルのことを考えていればよかったのですが、特化した単機能と、多機能なサービスではまた考え方が違っています。


サービス開発していると、とにかく機能をよくしたいという気持ちになっていきます。しかし時間もリソースも有限です。細部ばかりの完成度を上げることも大切ではあるけど、全体を見て作業しないとならないときもあります。そういうときの優先度の考え方に非常に役立ちます。大体のイシューは解決できるかもしれないけど膨大な時間を費やすので、すぐに解決できるかできないかを早めに見つけて、取り組むべきイシューは取り組みましょう。という話です。誠実ではあるべきですが、頑張ればどうにかなるでは時間がもったいないですよ。ともある。


考えの整頓

考えの整頓

こう、うぇぶうぇぶした業界で過ごしていると、ふと日常の些細なことなどを見落としそうになります。この本を読むとまだまだ日常には発見があるな〜と感じる一冊です。息抜きに非常に面白い一冊なので取り上げてみました。


ざっと書いてみたので読みにくいかもしれないですが、こうしてみると色々忘れてるな〜とか今読むともっとわかるかもな〜と思いました。GWに読み直しておけばよかったかもしれないですね…最近全く本を読みきれていないので、また読もうと思います。何かおすすめありましたら教えてください。